炎の合成

TV等の火災シーンを実際に燃やして撮影する、というのはなかなか難しい面もあり、実際にはCGを使ってVFX合成することが多いのではないでしょうか。
実際の撮影映像に炎を合成する過程を簡単にまとめてみたいと思います。

前提として、撮影は完了しているとします。
まず、カメラワークの有無を確認します。カメラマンによりカメラワークでなくても、フレームが完全に固定されてない場合は、カメラワークが有る場合と同じ処理を行います。
それは、3Dトラッキングです。フレーム内の被写体の動きを3Dでトラッキングします。
今回はCINEMA4Dのトラッキングを使用します。
モーショントラッカー>フル3D解析
SC_2017-2-10_10-41-2_No-00
で、動画を指定します。(この作業Windows環境では上手く動作しなかった為、Mac環境で行いました)

解析が完了するとカメラとトラックポイントが生成されます。
SC_2017-2-10_10-41-26_No-00
生成されたカメラと映像中の3Dポイントにオブジェクトを作成していきます。
屋内の場合、燃えるオブジェクトの形状をなるべく再現しますが、細部まで再現するのは手間もかかりますので、燃え上がる炎の大きさを考慮して制作すると良いでしょう。

次に炎の作成を行います。
C4D上で行いますので、TurbluenceFDを使用します。
細かいパラメータは望む炎の動きに合わせていきます。
TurbluenceFDでは、熱、煙、燃料、炎に分けてシミュレーションすることができます。
スクリーンショット 2017-02-10 10.32.48
「熱」が万能のように思えるのですが、正確に再現する場合は、炎、煙に分けて作り込んで行くほうが良いようです。

炎同様に、煙を作成し、別々にレンダリングします。
炎の場合は、炎拡散のパラメータを使用して消えるようにします。
室内の場合は、熱が分散されないので、気持ち長めにしたほうが良いように思いました。
また、煙についてもデフォルトの煙シェーダーでは、やや黒い印象でしたので、白味を強く調整しました。

レンダリングされた炎、煙をAfterEffectsで合成します。

炎は元の映像に対して加算モードで追加します。
煙はスクリーンモード、透過度で調整します。
その上のレイヤーに再度炎を加算モードで追加します。このレイヤーはブラーをかけ、炎の輝きが煙を明るくしているような表現に使用します。
次に、壁・人物などの画面内の物体に炎の映り込みを描きます。今回は、炎のレイヤーを変形させ、マスクで整えて加算しました。
SC_2017-2-10_10-40-31_No-00
最後に全体にノイズを加え、全体をなじませて完了です。


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